「おぅ、コリャいい女が一人。」

「え?」


そこには夢に見た

サングラスに長身の男の人が座っていた。







Hart 8









「あなたはもしかして・・・。」

「俺を知ってるのか?そりゃ嬉しいねぇ。」


服装は違うけど、たぶんあの時の人だと思う。

なんていうか雰囲気も少し違う気がするけど・・。


「あの、南海のルベリアって島に来たことありませんか?」

「ん?あぁ行ったことあるぞ。」

「やっぱり!!」


うん、あの人だ。


「ってことはあんたは・・。」

です。お久しぶりですっ・・っていってもすみません。

 会ったことは覚えているんですが、あとは記憶があいまいで・・。」


私が謝るとその人は笑ってくれる。


「正直な奴だねぇ。悪くねぇように育ったもんだ。」


よっと立ち上がり、その人は私の方を向く。


「よかったらちょっと外で話をしねぇか。」


少し悩んだけど・・。

夢のこともあり、私はその人についていった。






その人に聞かれ、出あった頃から最近の出来事を話した。

しばらくするとふとその人が立ち止まる。


「ルベリアで確かに俺とお前は話をした。」

「はい。」

「本当に忘れているのか。」

「はい。ごめんなさい。何か大事な話をしたんですよね。

 それだけは覚えているんですが・・。」


どうしても思い出せない。


何か・・


そう何か・・


「教えてもらった。何かを教えてもらったんですよね!」

「あぁそうだ。だから俺はもう一度お前に会いに来た。」

「え?」


なんだか涼しくなった気がする。

南国の島のはずなのに?

なぜ?


「このサングラスはもうかけてねぇんだよな。」


サングラスをポケットにいれた瞬間、

その人の腕が振り下ろされる。

寸前でかわしたけど、

地面が凍りついている?!


「前に名乗った時はクザンと話したか。

 まぁ、今は青キジの方が有名だな。

 俺は海軍大将、青キジだ。」


その一言に衝撃が走った。








「いつまでも来ないわねぇ。」


チャイの言うとおり、が来ない。

さすがに遅いか。


「先に行ってろ。」

「あら?迎えにいくの??」

「・・・。」


チャイを無視してさっきの店へいく。

だがあいつの姿がない。

どこへ行きやがった・・・。

店の奴にきけば長身サングラスの男と出ていったという。


『ロー、島に来た長身のサングラスの人知ってる?』


今朝の話を思い出す。

よりによって男について行くとはな。

頭が痛くなる。

男の怖さを知らない。

教える気もなかったが・・。

いつか教えたほうがいいか?

足早に店を去る。

するとふいに涼しい風が吹く。

南国だぞ?

それともグランドラインの気候だからか。

待て・・。


出あった頃はサングラス


長身


南国でも吹く涼しい風


そんなことに結び付く人物を俺は知っている。

「おいおい、まさかだろ。」

風の吹く方向へ去る。

そんなの一人しかいねぇ。




海軍本部

大将 

青キジ