「っていうことがあったんです!」
「珍しい。トラファルガーローがねぇ。」
死の外科医なんて噂されるトラファルガー・ロー。
昔はそれなりに素行も悪かったらしいけど、
今は特別何かがないと、どちらかといえば
言葉数が少ない方だと思ってた。
君にとどけ 5
教室に帰ってくるとの表情が元気がなかったのでナミと聞いてみると、
どうやら廊下で告白され、
その後トラファルガー・ローと口げんか?をしてきたらしい。
「というか、あんたローと知り合いだったのね。」
「図書室で会っただけですけど。」
「ふーん。そこんとこも教えなさいよ。」
「?はぁ・・まぁ・・。」
にやにやして聞くなみと、少し恥ずかしがって話す。
よくわからないけど・・それは傍から聞けば・・。
「面白いことになってきたわねぇ。」
「は?面白い?」
「あんたはローのことどう思ってるわけ?」
「ローさんのことですか?・・・・よくわかりません。」
「よくわからない?」
「嫌な人では・・ないと思ってました。でも今日のことでよくわからなくなりました。」
ナミに視線をむけるとナミもこちらを見ていた。
ニッと笑うとナミはぎゅっとを抱きしめる。
「わかった!まぁこれから何があってもいつでも聞くからね!」
「ありがとう、ナミちゃん。」
「そうね。」
「ロビンちゃんもありがとう。」
私もまだよくわからない感情だけど、でものきっとこれは恋というものなんだろう。
「本音ではもっといい人いると思うんだけど。ねー?ロビン。」
「そうかもしれないわね。」
「何がですか??」
が首をかしげた。
元々うちのキャプテンはあまりぺらぺらしゃべるタイプじゃねぇ。
だが
「なにか考え事してるねー。」
「なにかあったか?」
3階においてきたものをとりにいってから、窓を眺めて一言も発しない。
「聞いてみよう。」
「この馬鹿!やめっ」
「キャプテーン。」
「?」
「なにかあったの??」
眉間にしわをよせるキャプテンに顔がひきつる俺・・・。
ベポの野郎!馬鹿正直に聞きやがって!!
「別」
「おーい!大ニュース!!転校生が告白されてたらしいぜ!!」
場違いな大声で入ってきたシャチ。
途端キャプテンがシャチを睨みつける。
「!!」
いや、シャチ、俺の顔見て固まるなよ。
俺だってなんでこうなってんのか知らねぇよ。
「はもてるなぁ。優しいもんな。」
「「「は?」」」
俺、シャチ・・キャプテンの声がかぶる。
「お前転校生の知り合いか?」
「知り合いっていうかこないだ昼休みに話したよ〜。」
「な!この抜け駆け野郎!」
「すいません。」
「何話したんだ?」
「航海士の話。」
「航海士の話ってもっとましな話題なかったのかよ。」
「すいません。でもは俺の話ずっと聞いてくれて、
最後に『楽しかった。ありがとう。私も夢にむかってがんばる。』って言ってくれた。」
「そりゃ変わった女というか。」
「馬鹿がつくほどのお人よし。素直といえば聞こえはいいか。」
さっきまでとは打って変わって微笑するキャプテン・・。
もしかして・・転校生がらみで考え事してたとか?
なんて絶対思っても聞けないが・・。
「キャプテンも知り合いなんだね。いい子だよね、。」
ベポ!!!
「さぁな。」
こんなキャプテン珍しい。
「キャプテン、転校生のこと気にいってるんじゃね?」
小声で聞いてきたシャチに俺も頷く。
自分のことはわからない