遅いアル〜!」

「心配ですねぇ。」

「腹減ったなぁ・・。」

「飯まだネ〜?」

あんたら本当に心配なのか!?茶碗を箸でたたくんじゃねぇ!!


そうは言っても腹はへるわけで。

でもまぁ確かに遅いよなぁ・・。







Tomorrow







というのは、ひょんなことから万事屋にはいることになった女で、

気が利き美少女というなんとも希少価値のある存在だった。

すぐ顔を赤くするしな。

そのくせ剣を握る時のまっすぐさ、あのチンピラ集団に乗り込んでバイトをするという

根性のギャップに俺は驚かされるばかりで・・本当なんていうか

ほっとけないっていうの。

つまり間違いなく俺は・・思春期のガキのような気持ちに振り回されてるわけだ。


「銀ちゃん何か気持ち悪い表情アル。」

「何失礼なこといってんの!銀さんってば結構純情なのよ。」

「あんた何言ってんだ!!つうか状況わかってんのかぁぁ!!」


そうだな。話を戻そう。

大江戸ストアに行ってくると言ってでていったのは昼ご飯を食べてすぐだったはずだ。

それなのに外はもう暗くなっていて、あいつがこんなに遅いなんてことは

未だかつてない。

いい年して迷子かってんだ。


「行くぞ。」

「はい。」

を探せアル。のおとしたものを辿っていけばいいネ。一緒に巻物と白いひげのじじいを」

「それ何か間違ってるから!!つうかさっきから空気読めよ!!」

「うるさい眼鏡ネ。」

「眼鏡関係ないよ。眼鏡は。」

背後のざわめきを聞きながら外に出た。






妙のところに行ってもいておらず・・

これは少しばかりまずいような気がしてきた。

あいつはあの人柄だ、俺達の知らない交友関係をきずいてもおかしくない。

しかし、そうだとしても無断でどこかに行くなんていう奴じゃない。

街を歩いてもいないとすれば・・。あそこか?

目の前には『大江戸警察署』の文字がある。


乗り込むアル。」

「・・・。」


いや、神楽も新八も待てよ。


「貴様ら、今日は何用だ!」

「いや、聞きたいことがあるわけよ。」

「何?」

。」


その一言をだすと門番は少し目をみひらき元の顔に戻った。

何かあったのか・・間違いねぇなぁ。


「返してもらうぜ。」

「なっちょっとま」


肩をつかまれた腕を放す。

だからやめとけって言ったんだ。こんな奴らと関われば何かしら起こる。

真直ぐで、純粋なお前の関わる場所じゃねぇんだよ。


「待ってくれ。」


前にはゴリラ野郎がたった。

その様子はいつものやられキャラの雰囲気は皆無。


さんは今、年調べ中だ。」

が何をしたネ!いい加減なこというと・・ここ壊すネ!!


ぶっとびすぎだ。

まぁ今回ばかりはその気持ちも賛同したくないわけじゃねぇがな。


「取り調べってどういうことですか?」

「今日探していた桂と彼女が一緒に話していた。かつ彼女は桂の怪我を手当てしていてな。」

「だからって取り調べですか?」

「身内とて例外ではない。いや、身内だからこそより・・厳しい。」


馬鹿だな。ヅラとあいつが話してただと?

そんなの道端であったくらいだろ。怪我の手当て?

人のいいあいつだから放っておけなかったんだろ??

くだらねぇ。

厳しい?


「あんたらわからないのか!!」

新八・・?


「そんなのさんならいつものことじゃないか!」


一度取り調べをうけているからこそわかる。

いや、俺達の場合は神経が太いからこそ耐えられたものもある。

だが、あれはあまりいいもんじゃんねぇよな。


はお人よしアル。に何かしたら・・許さないアル!!!」


そうだよな。


さんの誕生日近いですね。』


『祝おう。パーティーネ!』


『プレゼントは何にしましょうか。』


俺だけじゃない。

本当、お前は・・愛されてんなぁ。


「門前で待たせてもらう。」

「銀さん!」

「銀ちゃん!!」

「やめとけ。ここで何かすればあいつがどう思うか考えろってな。」

「あぁ・・。」


ゴリラのくせにうなだれやがって。

俺達は門前でを待つことになった。






いつのまにか日差しが出ていて、ふと気がつくと、門から出てきた女・・。

ふらつく足取り、疲れた表情・・でもそいつは俺に気付くと微笑する。

色々言いたいことはあっても何もでない。

自然と自分が笑っている。


「おっせーぞ、朝帰りたぁいつから不良娘になったのお前。」

アル!!」

さん無事ですか!怪我ないですか?!」


神楽の抱きつきには答えた途端


「あり・・がとう。」

「おい!おまっ!!」


逆がわに倒れるのを俺が支える。


!!」

「気失っただけだ。」


そして俺は誰かの気配を強く感じる。

殺気でもなく・・威圧でもない・・。

門から見える位置に大串くんがいる。

やめろよなぁ・・銀さん今結構ピリピリしてるんだよ。

そこに俺がやったけど文句あんのか的な態度とられたらどうよ。


「銀さん・・。」

「行くか。」


をかかえて俺達は万事屋にむかう。



さてこの後どうすっかなぁ。