「久しぶりだな。」
「久しぶりだ?ふざけないでください。
私はあなたなんか名前でしか知らない。」
その答えにXANXASが顔をしかめる。
「ふざけるなはお前だ。」
銃がかまえられる。来るか・・ならば。リングに炎をともす。
「ふっ、やはりお前はだろ。」
「なぜ私の名前を!!」
こいつは何をいっている??
Venus 6
並盛中に一足早くついた私が出会ったのは一番会いたくなかった相手だ。
「何も覚えてないようだな。」
「何の話ですか・・・?」
「あの老いぼれに、記憶でもいじられたか。」
「何を!!」
「今は、まぁいい。」
記憶をいじられた?だが何だろうさっきからの違和感は・・。
『。』
名前を呼ばれた時のこの感覚を私は・・
そんなわけない!!
「そのリング、属性は闇。」
「そうです。」
「大空と対になるリング。」
「そうです。だから私は10代目の傍にいる。」
「ふっ、10代目は俺だ。」
「言ったはずです。認めないと、それに今日勝つ者が10代目のはず。」
「あのちびが俺に勝てるとでも。」
「だとしたらどうなんですか?」
「まぁいい。今日をもって俺は10代目となり全てのリングを手に入れる。」
「ありえない。」
「その減らず口を後で後悔させてやる。お前も俺のものになるのだからな。」
「私はあなたのものになど・・絶対ならない!!」
「・・・今すでに仕置きが必要か。」
「どうぞご自由に。」
真っ赤な炎がXANXASの手から噴き出される。
その炎をリングでうけとめた。
そして全員の守護者がそろい説明が開始される。
「私はどうすればいいの?」
「あなたは・・闇の守護者ですね。」
「そうです。」
「あなたはリストバンドをする必要はありません。大空戦をご観戦ください。」
「商品は逃げずに大人しく見物をしていろと?」
「貴方はこの戦いに参加できません。それだけです。」
嫌みもさらっと受け流された。
落ち着かなきゃ。
もちろん戦闘に参加する意志はない。
だけど・・もしもツナさん達が命の危険にさらされたら・・。
リングに触れる。
「どうかご無事で。」
画面を見てつぶやいた。