問題です。ここはどこでしょう。


@ 姉さんの勤め先系列のお店

A 兄さんが勤めている店

B ホストクラブ


「全部正解だーーー!!」

「あら、喜びでおかしくなってしまったのね。」

「ちがーう!!!」


ここはホストクラブでした。











 Pray1











「センター試験お疲れ様。お夕飯おごるからお友達もさそってきなさい。」


なんて言われてついてきたのだけど・・なぜここ?

姉さん??私たちまだ女子高生ですよ??

それにね、偏見だけどね・・ホスト=軽い男のイメージです。

軽い男は嫌い!!がモットーの私としてはここはとても行きたくない場所なんです。

今は空手と女子高のみんなが恋人ですから!


「帰ります。」

「予約したの。」

帰ります。

「今日はね、予約客のみの日なの。とるためにがんばっちゃったわ。」

帰ります!!

私のおごりだから二人とも楽しんでね。


聞いちゃいねェ!!


しかしその私の肩をおしたのは・・不安そうに見つめていた友人だ。

「お姉さんの好意だし・・うけとっておきなよ。私も・・一緒に行くからね。」


ただでさえ、おとなしくて優しいこんなところとは縁のないに励まされ・・

腕をにぎりながら入店した。

きらびやかな室内に豪華な家具・・予想された空間だ。


「あれ?姉上・・ってなんでがここに?!」


兄さんそうなんです!助けてください!!


「今日はお客さんとして来たの。息抜きもたまには必要でしょ。」

「だからって高校生にこんな店はまずいです!!」


その意気だ兄さん!!


「接客態度×、客に対しての扱いが最悪。お登勢さんに言って」


ぎくりと兄さんは肩をふるわせた。


、それにちゃん、絶対この人たちの言うことは信じないように。

 遅くならないうちに帰るんだよ!!」


兄さんーーー!


そこまでいうなら最後まで戦ってーー!!!


兄さんはささっと退散していく。

まぁ・・姉さんに勝てる人なんて兄弟で・・いやこの世界にいない。

もう諦めるしかないよね。


「お妙さーーーん!!」


ごすっと音がしてぶっ飛んでいく人がいました。

白煙が!白煙があがりましたよ!!

久々に見た姉さんの剛腕っぷり・・。


「今日は予約してきたの。貴方を予約した覚えはないわ。」


横でのびている人ににこりと笑う姉さん・・・。

すごいなぁ。強くて綺麗な姉さんがいる。








その後姉さんが男の人に声をかけ、席に座るのでその後についていった。

そしてやってきたのは黒髪で厳しそうだが色気のある男の人、

栗色のかわいい顔立ちの人、銀髪の色気にあふれた人でした。


「あら?あなたまで?」

「いやー俺のお客さん、腹痛でこれなくなったわけよ。だから入ろうかなってね。」


銀髪の人は急遽入った人らしく、どうやらこの店NO1ホストさんのようだ。

その後簡単な自己紹介があって、ご飯などを食べながら色々な会話をした。









なんだか苛々する。

に坂田さんがからむ姿を見ると・・なんだかが汚されている気分になる。

やっぱりこういう所は自分には合わない。


「合いませんかぃ?」

「?」


沖田さんが話しかけてくる。もしかして話しかけてたのかな?

ボーーとしていて聞いてなかった。


「別に・・。」

「表情によく出てる。」

「こういう性格なもので。」


ふっと笑う。笑う所でもないのに・・機嫌とりなわけ?


「かわいい顔がだいなしでさぁ。」

「別にかわいくないし。鏡で毎日見てる自分が一番わかっています。」


みたいな女の人はかわいいと思う。

むしろ綺麗なんだけど。おしとやかで優しい、清楚という言葉が似合う。

私とはとても違う。別にそれでいいんだけど。


「あなたの笑顔、純粋に笑ってない。」

「あんた面白いですねぃ。」

「それはどうも。」



「なっ!名前勝手に呼び捨てっ」


沖田さんの人差し指が、唇にあたりその途端口の中に甘い味が広がる。


「甘いもんは苛々に聞く。」

「余計なお世話//」


ふれられた唇を手の甲で急いでふいた。









「じゃ、そろそろ行きましょう。」

姉さんの声に時計をみると9時になっていた。


ちゃん、ちゃんまたね。」

「じゃぁな。」

「またいつでも。」


沖田の手には白いバラがある。


「・・・・・。」


じっとにらんでもその笑みはくずれない。

私がもらわなくてもバラはきっとどこかに飾られるだろう。

でも・・もし捨てられたらかわいそうだ。


「花に罪はないから。」

「俺にも罪はないでさぁ。」

「知らない。」




あんたんて知りたくもないわよ。


NEXT