「うえ〜・・。」

「これぐらいでへこたれてんじゃないわよ!」

「赤点とったら大変だぞ!」


べったりと机にだれるルフィさんにナミちゃんの強いげんこつが繰り出される。

横にはこれを覚えろと一生懸命説明するチョッパー君がいる。

今日から期末試験の開始です。












 君にとどけ2










「初めてのこの学校での期末試験どうだった?」

「うん、まぁまぁだったと思うんだけど。」

「ならよかったわ。」


傾向をロビンちゃんやナミちゃんに聞きながら勉強した。

この学校はテストの結果が張り出されるらしく、

今は掲示版の前にいる。


「俺赤点だったしなぁ。まぁ、関係ねぇや。」

「おいおい、少しは気にしろよ。」


ウソップ君のつっこみに鼻をほじりながら答えるルフィくん。

大物だと思う。

場がざわつき、先生方が張り紙をはった。


「まずは各教科の点数・・ってちょっと!!」

「あら、お見事。」


あれ?

わっと歓声がこぼれた。


「ロビンちゃんもナミちゃんもすごい!」

「いや!そこじゃないわよ!!」


ロビンちゃんは古文で一番だし、ナミちゃんは数学で一番をとってる。


「さすがさん!!」


気付けば自分の名前もたくさんのっている。

うっかりミスはあったけど・・うん、よくできた方かな。


「お前頭よかったんだな!!」

「スーパーだな!!」

「すんばらし〜ですね〜♪」

「ありがとう。」


そして総合順位の紙が貼られた。



1位 

1位 トラファルガー・ロー

2位 トニートニー・チョッパー



「・・・・・・・」

「ローに追いつくなんてあんたすごいじゃない!!」

「ロー・・さん?」

知らないのか?」

「うん。」

「そっか。コースにわかれれば会うぞ。あいつも俺も医学部コースだ。」


チョッパー君が説明してくれる。

ローさんか、どんな人だろう。









大変だ!!


ペンギンとシャチが大声で走ってくる。

そういえば今日は試験の結果発表だったか。まぁ興味がねぇな。


「そんな大声でどうしたの?」

「ベポ!さすがにお前も驚くことだぜ」

「「お頭と同着1位になった奴が現れた!!」」


1位ってのは試験のことか?

確か隣のクラスの医学部志望のやつが賢いやつだった。

そいつのことだろう。


「チョッパー君のこと?」

「馬鹿!んなら驚くかよ!」

「違うのか?」

「そうっすよ!女です!最近転校してきたっていうです!!」


転校生が来たってことは知っているが、そこまでできる女だったのか。


「んで会ったんですが、これが」

「「綺麗なやつだったなぁ〜」」


賢く綺麗どころ・・ふと図書館の女が思い出された。

まさか・・・。


「特徴は?」

「え?」

「その女の特徴だ。」

「えっと、黒髪、黒い目、そんなに背は高い方ではなかったすね。」


やっぱりそうか。


「キャプテンから聞いてくるなんてめずらしいっすね。」

「別に深い意味はねぇよ。」







少しずつ

少しずつ

俺は

私は

近づいていく


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